当サークル作品の無断転載ならびにTwitterでの拡散について




当サークルの作品(ノベルゲームの体験版)内の画像が、各まとめサイトに無断転載され、Twitter上にて拡散されるという出来事がありました。

該当記事 ※18禁閲覧注意
http://rouzekimono.blog.fc2.com/blog-entry-560.html
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51734023.html?1344966457
http://subcultureblog.blog114.fc2.com/blog-entry-8479.html
http://kahouha2jigen.blog.fc2.com/blog-entry-925.html
http://anrism.blog.fc2.com/blog-entry-221.html
http://blog.livedoor.jp/myonkui/archives/6532851.html
http://blog.livedoor.jp/yarusoku/archives/50782075.html
※各サイト様には既に削除依頼済みです。
他に無断転載している記事がありましたら、ご連絡いただけますと嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。


こちらに掲載されている作品ならびに当サークルの作品はすべて一次創作(オリジナル)です。
当サイトTOPページ・体験版フォルダ内に同梱されているreadme.txtに記載しております通り、当サークルはサンプル画像以外の画像の無断転載を許可しておりません。

にも関わらず、今回の事態は起きました。
各該当記事は元スレッドから抜粋しただけとされておりますが、レスの抜粋などから見るに記事の編集は意図的なものですし、明らかに著作権侵害、悪意ある晒し行為でしかありません。
また、当サークルは成人向け市場以外で18禁作品を発信していません。
しかしながら、これらの記事によって未成年者にも容易に見られてしまうことになってしまいます。
もしこれらの勝手に編集された記事で問題が発生した場合、私にも責任が生じてしまうでしょう。

情報が錯綜する昨今のネット事情。
しょせんは一時の消費コンテンツとして盛り上がり、あとは忘れ去られていくだけなのだから……と、あえてリアクションせずに流していこうと最初は考えました。
けれど一晩立って、やはりそのままにはしておけない、私の受けた屈辱を忘れたくない、ひどく憤ったという主張だけはしておかなければと思い直し、こうして綴った次第です。


該当記事のURLは既にTwitterで拡散されています。
3桁を越える関連ツイートは、その多くが私の作品を中傷、侮辱するものでした。
中には作り手の立場である人もいらっしゃいました。
無意識の悪意からくる不特定多数の言葉の暴力が、こんなにも胸を抉るものなのだと。
この時ほどそれを実感したことはありません。

作品は、たとえそれが一枚の絵であっても、何もない無からポンと生み出されるわけではありません。
線一本引くのだって、最初の一文字を打ち込むのだって、ただ見るだけの側からは想像もつかないほどのたくさんの試行錯誤が詰まっています。
そうして考えて、手を動かして、ようやく一つの作品が完成するのです。
それは決して簡単な経緯ではありません。
ゼロから作品を生み出すのがどれだけ大変なことか。
一度でも真剣にものを作ったことがある方ならお分かりいただけるかと存じます。

だからこそとても悔しいです。悲しいです。
少なくとも私は、私の作品にちゃんとふれたことがない人に、よってたかって馬鹿にされ、貶されるために作品を作っているのではありません。
どの作品も愛しいです。どの作品も大事にしています。
それを、その大切なものを、よく知らない不特定多数の人間にマジキチだふざけてるだ気持ち悪いだと好き勝手に罵られて、喜ぶ人間がどこにいるのですか?
晒された画像だって、本来は一つの作品として段階を踏んだものなのです。
ただおもしろおかしく一部のみを抜き取られても何の意味もありません。
私の意図が伝わろうはずもありません。

楽しくて、好きで創作しているのに、どうしてこんな惨めな気持ちにならなければならないのか。
作り手としての矜持を粉々にぶち壊されなければならないのか。
胸がざわついて苦しくて、自然と涙がこぼれていました。

これが私の意志による宣伝の結果ならばどんなコメントも粛々と受け止める所存ですが、しかし私はそういった宣伝行為は一切しておりません。
紹介を依頼した覚えもありません。
すべて私のあずかり知らぬ間に起こっていたことです。

自分が生み出す作品がニッチであることは私も自覚しております。
万人受けしないものだとも承知しています。
誰かを不愉快にさせてしまう恐れがあることも、これまでの活動で理解しています。

しかしながら、私は真剣に創作しているのです。
私なりの矜持を持って、はっきりとした意志で「好きなもの」「作りたいもの」を制作しているのです。
笑いでも、泣きでも、エロスでも、良い意味でのエンターテイメントを提供したいという気概で作っています。
少なくとも他者からマジキチだなどと揶揄される覚えはありません。
きちんと「アダルト作品」と線引きし、18歳未満の方や苦手な方の目に入らぬよう配慮してきたつもりです。
ご気分を害されることのないよう注意喚起をし、サンプルや紹介画像などもワンクッション置くようにしてきました。
そのことだけは、どうかご理解いただきたいです。

もしかしたら「大袈裟な」「重く考えすぎ」「宣伝になったのだから寧ろ感謝すべき」などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一連の出来事は私にとって決して「大袈裟」などではないのです。宣伝になったとも思っていません。それは絶対にありえません。
確かに私はいちアマチュアの弱小サークルに過ぎません。
それでも、こんな広まり方を望んではいなかったと声を大にして言いたいです。

今回のことで、作り手の一人として多大な精神的苦痛を受けたという意思表明をしたく綴らせていただきました。
感情的すぎる衝動ですが、私の怒りと悲しみが一人でも多くの方に伝わってくれることを願ってやみません。


説明不足と思われる箇所がありましたので追記させていただきます。
今回のことで私が怒りを感じたのは

成人向け作品としてゾーニングを徹底し、かつ無断転載禁止の旨を明記していたのにも関わらず、私の意志に関係なく勝手に転載されたこと、それを誰でも容易に見られるような場所に公開されたこと。

作品内の画像を作為的に抜き出し、悪意と侮蔑をもって(見る側にそう仕向けて)記事を編集されたこと。

それを第三者がおもしろおかしく拡散させ、誹謗中傷のコメントを寄せたこと。


大きくまとめて以上の3点です。

私の作品にふれて「気持ち悪い」「マジキチ」などと評するのは読み手の方の自由です。
ですが、それは正規の流通で作品を購入、あるいはフリー公開作品をダウンロードのうえ実際にプレイされた場合のみです。
私は作品を発信した者の責任として、作品に対するどんな批判も受け止める義務があります。

しかしながら今回のケースは、前述の通り、私の覚悟に関係なく第三者が勝手に編集し(おそらく嘲笑を促す目的で)恣意的に一部の画像のみを抜き出し衆目に晒した結果です。
(件のまとめサイトに晒された画像は無料体験版の内容の一部でしたが、実際にプレイした人でなければ見ることはありませんし、説明文で注意喚起をしておりました。今回のようなことがなければ、興味がない方の目に入ることはまずあり得ません)
これは不当な評価と言わざるを得ません。

誤解なきよう申し上げますが、私は己の価値観を他者に押しつけたいわけではありません。
ですから、この文章を読まれた方がどう感じられるかは自由です。
ただ今回のことに関しては、たいへんな怒りと苦痛を感じたと、私自身がこれまで培ってきた正義と矜持をもってはっきりと主張させていただきたいと思います。
(平成24年8月17日追記)


創作は私にとっての大好きな趣味であり、ライフワークであり、アイデンティティです。
特に今のサークル活動を始めてから、それまでよりずっと創作に対する意識が高まりました。
ですが、今回のことで、創作すること、制作途中の自分の作品に向き合うことがとても苦しくなりました。
信念を傷つけられたことが胸に重くのし掛かっています。
かつて頭の中で予定していた通りに制作が進まないということになるかもしれません。

それでも、今まで通り創作を続けるということだけは確かです。
絶対に変わらない私の意志です。
正直今は気分がひどく落ち込んでいるので、すぐに普段通りというわけにはいかないと思いますが、作り続けることだけは絶対にやめたくありません。
自分自身のために、私の作品を好きだと仰ってくださる方々のために、今後も創作を続けていきたいと思います。

TwitterでリプライやDMであたたかいお言葉をくださった方々、メールをくださった方々、親身になって励ましてくれた友人・知人・身内の人たち。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
その節はみっともなく取り乱し、お騒がせして申し訳ありませんでした。
今回のことで自分はまだまだ未熟だと、上手く立ち回れない若輩者だと痛感しました。
そのうえでこのようなことを言うのは大変あつかましい話ですが、好意からのいじりは大歓迎ですので、今後も応援していただけますと嬉しいです。


最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
不愉快な部分もあったかと存じますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。



平成24年 8月15日
Aqua-baiser 芹川 沙樹





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